共同研究の進め方
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2020.02.20

共同研究の進め方

 

研究テーマの立案

 

研究テーマの立案にあたり、共同研究企業は研究に対するニーズを提出することが出来ます。各社がAICEで取り扱って欲しい研究課題や、困り事をブラインドアンケート方式*で集め、組合員が研究テーマを決定する際の参考と致します。研究テーマは各社が共通して成果を享受できる協調領域から選定することがAICEの基本的なポリシーです。

*特定の企業や業種の意見に偏らないよう匿名で集計を行います

 

研究の実施

決定された研究テーマ毎に大学・研究機関と共同・委託契約を締結し、研究を実施します。

AICEでは研究テーマ毎に国内で最も適した大学・研究機関を選出し、研究活動を実施して頂いています。なお、組合員や共同研究企業が自社に持ち帰って研究を実施することはありません。研究期間は研究テーマによって異なりますが、主だったものでは二年間です。

 

ワーキンググループ(WG

大学・研究機関と共同で研究方法の検討、進捗管理、研究結果の考察等を行うため、研究テーマ毎にWGを構成します。組合員・共同研究企業の有志は、大学・研究機関の研究者と共にWGのメンバーとなることができます。WGメンバーの登録は任意ですが、研究者同士の交流は人材育成の観点で大変有効であることから、AICEでは積極的な参加を推奨しております。過去の参加者からは、研究テーマ毎に国内の専門家が一同に会し、サイエンスに根差した技術論議を尽くして現象解明やモデル構築が出来、エンジニアが考え抜くことを体得する大変有意義な機会であったとの声を頂いています。

 

研究成果

AICEの共同研究では産学連携体制で行うため、通常単一の個社では成し遂げられない規模と技術的な深さを兼ね備えた研究成果が得られます。また、得られた研究成果をAICE共同研究に参加した全ての企業が最大限に活用できるよう最適な知的財産ポリシーをAICEでは構築しています。

全ての研究成果は専用のデータベースに格納されます。組合員・共同研究企業はこのデータベースへのアクセス権が得られます。データベースを介して過去の研究成果も含めて全てにアクセスすることができ、自社の開発へ活用可能です。ご希望がある場合には、親会社・子会社などグループ会社と成果を共有頂くことも可能です(一定の条件がございます)。

 

成果報告

AICEでは年度末に、年次大会を開催し、研究に携わった研究者から1年間の研究成果を報告して頂きます。

年次大会には、研究アドバイザーとして、各分野の著名な先生方をお招きしており、毎年活発な意見交換がなされております。また、ポスターセッションでは、研究テーマ毎に研究者に個別の質問をすることで、更に理解を深めることが出来ます。

 

モデルベース開発(MBD)環境の構築

組合員・共同研究企業の方が製品開発で効率的に利用するため、研究成果である実験式を用いたシミュレーションモデルを構築します。それらのシミュレーションモデルも、研究成果と併せて利用する事ができます。

 

ご契約後のお願いごと

 

共同研究企業の皆様には、毎年、共同研究費のお支払いをお願いしております。共同研究費の額は、契約を頂く企業の売上高に応じた傾斜設定とさせて頂いています(下限額がございます)。グループ会社(親会社・子会社など)と成果を共有したい場合には、成果を共有したい範囲の売上高で算出させて頂きます。共同研究へより参加しやすくするため、中小企業の皆様には下限額を引き下げさせて頂くことや、ベースとなる売上高をAICE研究に関する事業分に割り引くなどの配慮も致します。詳細につきましては、AICE事務局までお問合せ下さい。

 

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